雅楽とこどもたち・・・
 11月5日、東京都中央区立月島第一小学校にて、5・6年生を対象に雅楽鑑賞会を行わせて頂きました。
 

 「平調音取」「越殿楽」を演奏したのち、「笙」「篳篥」「龍笛」のそれぞれの唱歌を紹介して、子供たちにそれぞれの楽器に触れてもらいました。

  

 終了時間間際になっても「もっと楽器を吹きた〜い!」「もっと聞きた〜い!」という声も聞かれ、私たちの方が嬉しくなってしまいました。

   

 子供たちに感想を訪ねたところ、「私は篳篥の音色が好きです・・・力強くて優しくて・・・」と応えてくれました。本当に嬉しい限りです。

 今回、このような機会を与えてくださった校長先生をはじめ諸先生方、誠にありがとうございました。

〜Column〜

 「雅楽」・・・・今どきの若者達から見れば・・・非常に古くさいものに感じられるかもしれませんね。まさにその通りで、1300年以上も前から今日までほとんどその形態を変えずに伝承されている音楽なのですから・・・国語の教科書に出てくる「枕草子」や「源氏物語」にも雅楽は出てきます。「古くさい・・・」のではなく「古い」のです。

 こうした「古くさい・・・」ものは、とかく「ダサい」「格好悪い」と敬遠がちですよね。

 ポップスやロック、ラップなど様々な音楽が私たちの周りを取り囲んでいます。その音楽が聞き手のファッションになったりライフスタイルになったりとか・・・・「いいもの」はいいし、「格好いい」ものはやはり格好いいのです。

 そうした世相の中において、日本の文化という観点から見れば・・・・
「雅楽」という音楽は日本の伝統音楽であり、「世界最古の合奏形態」と評価されています。1300年以上も前から、伝承・継承されてきた「日本のこころ」のようなものが息づいています。

 前回、ASEANの若者達の自国の誇りについて少し触れましたが、自国の文化を表現できると言うことは、本当に素晴らしいことなんだなと思いました。私たちも日本の文化の一端でも表現することができればとつくづく思います。

 「雅楽」はお互いの呼吸を感じ、音色を重ね合わせながら奏でていく音楽です。
是非、「雅楽」の音色を「耳だけで聞く」「目だけ見る」のではなく、身体を預けてその旋律を身体で感じて頂ければと思います。

 今回、子供たちとともに「越殿楽」の演奏をしましたが、子供たちにとっては「古い音楽」ではなく「初めて聞いた新しい音楽」と映ったことでしょう。その新鮮な音楽が、実は1000年以上も前から同じように奏でられていた・・・ということに、こころに感じるものがありますね。
by のりさん