鬼高小学校 雅楽鑑賞会 レポート
 去る、2月27日に行われた小学校での雅楽鑑賞会は、6年生100余名を対象に5・6時間目を使い、音楽室で行いました。

 先ずは越殿楽の演奏・・・・そして、子供たちにとって初めて見る雅楽楽器の紹介です・・・・今、聴いたばかりの演奏がこの楽器を使って奏でられている・・・・子供たちの不思議そうな眼が印象的です。

 つづいて、生徒達みんなで「越殿楽」の「唱歌」の練習・・・
そもそも「雅楽」の講習は、この「唱歌」から始まります。

 雅楽は、楽譜で継承された音楽ではなく、「口伝」すなわち「うた」で受け継がれてきたもの・・・・曲の習得には、まず「唱歌」を覚え、しっかりと歌うことが出来なくてはなりません。熟練者といえど、初めての曲を譜面だけ見て吹けるものではありません。


 さて、この「越殿楽」の「唱歌」を、各管のパート別(笙・篳篥・龍笛)に各クラスごとに分かれて練習しました。さすがに子供たちは音感が素晴らしい・・・・
他のパートに惑わされることなくしっかりと合唱することが出来ました。
  

 続いて、打ち物の練習・・・雅楽でいう打ち物(打楽器)は、鞨鼓・太鼓・鉦鼓の三鼓ですが、今回は各クラス代表の子供たちに体験してもらいました。
ほんのわずかな練習でリズムをすぐに覚えてしまうのにはびっくりです。この年齢から雅楽を学んでいければ、将来素晴らしい演奏家になるだろうな・・・・と心の底で感じました。

 最後に講師が三管(笙・篳篥・龍笛)を演奏し、代表の生徒が打ち物、他の生徒達が全員で唱歌・・・大きな「越殿楽」の世界が広がりました。
雅楽の質問を受けた後、「陪臚」の演奏で時間もほどよく終演しました。
 
 終始、真剣なまなざしの先生と生徒達・・・・
雅楽に身近に触れて、また機会があったら聴いてみたい・・・と興味を持ってもらえたようです。
日本の「伝統音楽」を継承していきたいと願う我が会も、とても充実感を味わえた良い機会でした。

 「次年度も是非・・・」と後日、同校の校長先生からお声を頂きました。

 雅楽の音色が生徒達の心に渦巻いてくれたこと・・・・非常に嬉しく思います。

                                              雅鳳会 事務局
 
〜Column〜

 雅楽は、世界最古の合奏形態と言われています。
合奏ですが・・・・・洋楽のようにコンダクター(指揮者)がいません。ではどのように合わせていくのかというと・・・・

 打楽器を中心に各管が呼吸を揃え、お互いを意識しながら音を重ねていくのです。
ですから、自分の持ち管(パート)だけを一生懸命練習しても、いざ合わせてみるとチグハグとした音楽になってしまいます。

 雅楽を奏でるのにとても大切なもの・・・・・
 それは「周りの声を息づかいを聴く」ことではないかと思います。お互いを尊重しあうことで、素晴らしい音楽を奏でることができるのです。

 自分勝手に・・・自分さえ良ければ・・・自分中心の気持ちを持てば、周りの声が聞こえなくなり、身勝手な心音(こころね)しか表現できないことでしょう・・・

 子供たちに、いや我々に必要なもの・・・・
「お互いに助け合い尊重し合う」ことを、雅楽を通じて感じて貰えたら・・・

 私たちも、更に一層磨きをかけていかなければなりませんね・・・・
by のりさん