第20回 都留音楽祭 『〜雅楽の夕べ〜』出演
H17.08.21
 第20回都留音楽祭 東洋古楽コンサート―雅楽の夕べ―

 東京から車で2時間余り、山ふところに抱かれた緑豊かな街、山梨県都留市で
毎夏開かれている都留音楽祭は、日本最初の古楽音楽祭として知られています。
今回、第20回という記念すべき節目の音楽祭に、私たち雅鳳会も東洋の古楽とし
ての雅楽演奏をさせていただく貴重な機会を得ました。

 会場では、舞台上はもとより、楽屋にもピアノの前身であるピアノフォルテ、ビオ
ラ・ダ・ガンバ、リコーダーなどのさまざまな楽器や、バロック・ダンスで使用する当
時の貴族たちが着用したであろうドレスなどが、ところ狭しと置かれていて、私たち
の出番直前まで行われていたワークショップやセミナーの熱気と余韻を感じました。

 緑豊かな自然の中ということもあってか、演奏はのびのびとできたように思います。
会場の都留市文化ホール(うぐいすホール)は、たいへん音響がよく、「越天楽」の
最初の龍笛も朗々とひびきました。歌物の「更衣(ころもがえ)」の歌声も、男声を
中心に重々しさと厚みがうまく出たと思います。後半の舞楽「抜頭(ばとう)」では、
まとまりがあり、それでいてスピード感のある演奏となりました。特に舞は、抜頭の
激しさ、力強さがじゅうぶん表現され、そして動きの切れ味のよさがたいへん印象
に残りました。

 音楽監督の有村祐輔先生によれば、この音楽祭では西洋の古楽だけでなく、日
本音楽や韓国の音楽、さまざまな民族音楽の演奏も毎年とりあげられてきている
そうです。シルクロードを東に伝わってきた動きの中で、雅楽はもたらされたので
すが、楽器のありようや、装束(しょうぞく)の様子、舞における身体の使い方など、
西洋音楽とはまったく異なる特徴をもっています。違うからこそ、自分たちの音楽
と比較しながらたいへん興味深く聴いていただけたのではと思います。

 このような貴重な機会を与えていただいたご縁と出会いに感謝しつつ、今後ます
ますそれぞれの音楽が発展していくことを祈念申し上げたいと思います。


                                         雅鳳会事務局
Photo  Columns
本番前リハの様子・・・準備は入念に行います
さぁ、本番です。写真が少なくて・・・すいません。
〜Columns〜
 今年の「都留音楽祭」は、「東西古楽のサマーセミナー&コンサート」というサブ
タイトルで行われました。その東洋の古楽・・・日本の伝統音楽の紹介として、我々
「雅楽雅鳳会」で演奏させて頂きました。
 当日は、まさに東西古楽を代表するご出演なされており、あいにくと本番前の我々
は、そうした音楽に耳を傾けることが出来なかったことが残念でした。
 まさに、「音楽」というものは・・・いくら時代の変遷があっても美しいもの・・・特に伝
統音楽や古楽は、現代の機械で作られた音質と違い、素朴且つシンプルな楽器を
用いて人間の持つ「心や感情」というものがダイレクトに伝わってくるような・・・温か
くて心の芯に響いてくる音色のような気がします。
by のりさん