雅鳳会十周年記念演奏会 盛会で終える
 雅楽 雅鳳会十周年記念演奏会は去る十二月九日(土)市川市市民会館において開催し、多くのご来場
のお客様に私たちの演奏を鑑賞していただきました。

 今回は「越天残照」・「裲襠乱舞」というタイトルのもと、管絃の演奏では有名な「越天楽」を取り上げ、さま
ざまに変化していった越天楽をお楽しみいただきました。皆さんご承知の通り、この曲は三調(盤渉調・
黄鐘調・平調)に存在しておりますが、平調の越天楽はその親しみやすいメロディから多くの人々に唱和
され続けられ、現在に至るまで歌謡として変遷を遂げております。今回の演奏会ではその越天楽三調の
聞き比べを楽しんでいただくとともに、筝曲や尺八など他の芸能に姿を変えた越天楽もプログラムに加え
ました。特別ゲストとして船橋市三曲協会より金野先生ご夫妻に素晴らしい演奏を披露していただき、通
常の雅楽演奏会とは一味も二味も違った雰囲気に包まれました。

 筝歌(ふき)「富貴」は越天楽歌謡が寺院歌謡になったものがその源と伝えられておりますが、出だしの
爪弾きに雅楽風のものを感じました。次の「黒田節」では、旋律が越天楽そのものですし、歌詞においては
日本人の感性や心情そのものを含んだ芸能を感じました。
 当日配布したパンフレットには、雅鳳会・雅楽研究班員による越天楽詳解の内容を掲載し、これらも記念
演奏会にふさわしいものに仕上がったのではないか・・・と感じています。

 舞楽では、裲襠(りょうとう)という舞楽装束での舞を鑑賞していただきました。裲襠とは、頭を通した簡便
な装束ですが、はしり舞で多く使用します。「蘭陵王」などはこの装束を纏った舞の代表作です。今回、納
曽利・還城楽ともに舞台を動き廻る舞姿から「裲襠乱舞」と表現してみました。

 舞楽は、豪華絢爛な装束と舞、それを支える各楽器たちのハーモニーが作り出す総合芸能です。演奏
会の中心ともいえるものですが、今回の演奏会では新調した還城楽の装束と私たちの一年間の練習の成
果も観ていただいたわけですが、仕上がりのほどはいかがだったでしょうか?

 さて、今回の演奏会・・・本当に多くの方々のお力添えにより盛会で終えることができました・・・
会員の皆さんにはそれぞれの得意分野で動いてもらいました。チラシ・ポスター・チケット等、手作りの良さ
が伝わったのではないでしょうか?前述したパンフレットも中身の濃い仕上がりに外部からも感嘆の声が
あがっております。また、当日スタッフの人たちの働きにも感謝しております。おひとりおひとりがお客様に
対して温かくお迎えしてくれたことで、全体の雰囲気も明るく華やいだものに終始したのではないかと思い
ます。

 当雅楽 雅鳳会ではこのような演奏会を通して会員相互の連帯を深め、技の研鑽を積んでいければと 
思っています。どうぞ、これからも温かくこの会を見守っていただきたいと願っております。
このたびは誠にありがとうごさいました。
                                                 雅鳳会事務局
Photo  Columns
 リハ風景
 
 筝曲と尺八の演奏 
 ↑管弦の演奏
  絃と管の奏でる調べは美しい・・・
 

        →越天楽今様の乙女舞
    乙女の華麗な舞は心が和みます・・・
 大勢の皆さまにお越し頂きまして
 誠にありがとうございました!
 「舞楽 納曽利」
 二頭の龍が激しく舞う姿は、悠々しく厳か・・・
 「陵王」の対となる走り舞の代表曲です!
 「舞楽 還城楽」
 とても力強い舞です!
 優雅な中にもどっしりとくる素晴らしい楽曲!
 「記念撮影」
 おかげさまで、大変好評の中、開演することが出来ました。
 ご支援頂きました皆さまに深く感謝申し上げますと共に、更に一層
 多くの皆さまに雅楽をご鑑賞頂けるよう努めてまいりますので、
 今後とも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。