雅鳳会 ニュース                                            H19.10.19

 先日、市川市より雅楽演奏の依頼を受け市川市内のホテルで、お隣の中国 楽山市からの使節団
の歓迎の夕べに出演いたしました。雅楽 誕生の地への「音の恩返し」のようにも感じます。

 現在では、中国には雅楽と呼ばれる音楽はまったく残されていません。新劇などの中に時折、春鶯囀
(しゅんのうでん)という曲の演奏と舞が演じられていますが・・・・日本のそれとはあまりに違いすぎて驚
いてしまいます。また、管絃曲に「王昭君」という曲がありますが、中国の人には違った意味で有名な曲
のようです。曲名の中に、その意味が含まれているものは舞楽 蘭陵王・・・地名に由来する青海波や輪
台などや、遠くインドにまで遡る事ができる・・・迦陵頻や抜頭など、雅楽の壮大な歴史と規模には大変
驚いてしまうことばかりです。

 形態という点に関してみれば、韓国に残された国楽の方がよっぽど雅楽らしい雰囲気が残されていま
す。使われている楽器類を見ても、管楽器・絃楽器・打楽器の管絃スタイルそのままの音楽形態が今で
も伝承されています。面白いことに春鶯囀もあって、中国→韓国→日本という文化の輸入順路に沿った
芸能の移入が確実に行われていたことが、曲名のなかでも残されています。今現在、雅楽とは似ても似
つかない曲で現代の笙が大活躍していたり、京劇の中に振り鼓などが出てきたりしています。

 中国の人にとって、日本に伝承された雅楽という音楽はどのような感覚で映るのでしょうか?
一度じっくりと伺ってみたいものです!

                                                     雅鳳会 事務局